講師プロフィール
お菓子マニアのチョコレートアカデミー協会 代表 ショコラティエ川路 シェフショコラティエ 川路さとみ
主なメディア掲載・出演実績
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2022.6.1TBSテレビ「ラヴィット!」出演いたしました。
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2022.3.18【墨田区シティプロモーション映像】みんな つながれ
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2021.12.17昭文社 ショコラ本(2021年12月17日発売)に掲載されました。
小学6年生の卒業文集で「ケーキ職人になる」
「お姉ちゃんおいしい!もう1回作って!」
小学校6年生の時、教育テレビで紹介されていたケーキを家で作ったところ、弟が「お姉ちゃん、これおいしい!もう1回作って!」と喜んでくれたその一言がきっかけででした。小学校の卒業文集に「ケーキ職人になる」と書いて、その後わき目もふらずに、高校卒業後、日本菓子専門学校に入学しました。
東京ディズニーシー ホテルミラコスタの菓子セクションに就職
日本菓子専門学校 洋菓子科を卒業後は、東京ディズニーシー ホテルミラコスタの菓子セクションに就職しました。
そこでお世話になった先輩に「ガサツなお前にチョコレートは向いてない!」と言われたのがきっかけで、「本場フランスで見返してやる!」と、3か月後にはフランスに飛びました。(この先輩には、渡仏後・帰国後も大変お世話になっています。)
チョコレートの本場フランスへ
パリ15区にある五つ星店にて、初の日本人従業員として3年勤務
フランス語教室の先生の力を借りて、雑誌に出ていたケーキ店に片っ端から雇ってほしいと手紙を出しました。パリ15区にある五つ星店「monsieur chocolat」で雇ってもらえることになり、初の日本人従業員として、3年勤務しました。
日本とフランスが融合したショコラを作りたい
フランスでは、月に一度、美術館が無料開放される日がありました。オランジュリー美術館でモネの「睡蓮」を眺める…というのが、当時の私の毎月の楽しみでした。
モネが北斎の影響を受けていると知ったのは、その時です。
フランス人から有名な日本人としてよく名前があがるのも、北斎でした。北斎の存在はもちろん知っていましたが、こんなにも海外で知られている画家なのだということを、フランスで初めて知りました。
フランスで過ごすうちに、日本とフランスが融合したショコラを作りたい、日本人だからできる技術をショコラに取り入れていきたい、と強く思うようになりました。
帰国後、銀座の老舗「銀座和光チョコレートショップ」にて技術を磨く
チョコレートの理論を徹底的に身に着ける
帰国後、銀座和光チョコレートショップで5年間、そしてコンパーテスショコラティエで、技術を磨きました。
ここで改めてしっかりと「なぜこのタイミングなのか」、「なぜこの温度なのか」というチョコレートの製菓理論をしっかりと身に着けることができました。
お菓子マニアのチョコレートアカデミー協会設立
フランスのレシピと、チョコレートの製菓理論がひとつに
2014年に独立し、「お菓子マニアのチョコレートアカデミー協会」を設立した私が1番に始めたのは、チョコレート教室でした。
生徒さんに教えながら、同時並行で2年間、チョコレートの研究も進めていました。
本場フランスのレシピと、チョコレートの製菓理論がひとつになり、また、2,500人以上の生徒さんに教える中でレッスンのメソッドがしっかりと出来上がりました。
なぜチョコレート教室なのか?
なぜショップを開くのではなくて、まず教室なのか?とよく聞かれました。
今でこそ働き方改革で業界も変わってきていますが、私のショコラティエ人生の中では、
- 長時間労働
- 重労働
- モラルハラスメント
などで、心や身体を壊してやめていく後輩がとても多かったのです。
「川路さんにいろいろ教えてもらったのに、私にセンスがなかったから」、「私ができなかったから」、みんな泣きながらやめていきました。
この子たちがまだ業界にいたら、世の中にはおいしいものがもっとあったのに、この子たちが幸せにできる人たちがもっとたくさんいたはずなのに、と、この子たちを引き止められなかったことをずっと後悔しています。
その思いから、
- 専門学校では教えられない実践的なテクニック
- 仕事にするためのノウハウ
が学べる場所を作ろうと決意したのです。
周りから依頼を受けているうちに、いつの間にかプロになってしまった生徒さん
5年たった時には、
- 普通の主婦だった生徒さんが、梅田阪急に自分のオリジナルブランドでバレンタインの催事出店
- 会社員だった方が、大手の有名百貨店に自分のオリジナルブランドでバレンタインの催事出店
- 料理もお菓子も作ったことがなかった60代の男性が、チョコレート教室を開講
していました。
レッスンに来られる方のうち95%が初心者ですが、
- レッスンで作ったチョコレートの写真をSNSにUPしたところから口コミで広がり、販売を始めプロになった
- 友人から材料費を払うからとオーダーを受けているうちに、プロになった
など、プロになろうなんて思っていなかったのに、周りから依頼を受けているうちに、いつの間にかプロになってしまった、という方も増えてきました。
ショコラティエ川路をオープン
オープンから3週間で用意してあった3か月分の商品が売り切れ
「日本とフランスが融合したショコラを作りたい」フランスでの決意を胸に、自身のショップ「ショコラティエ川路」もオープンしました。
オープンから3週間で、用意してあった3か月分の商品が売り切れてしまい、仕方なくお詫びの張り紙をして4日間お店を閉めて懸命に商品を作りました。それがまた評判をいただくことになって、ご近所のお客様にファンになっていただけたようです。
1粒のために100パターン試作。1粒に込められたこだわり
1つのチョコレートを作る際、食材とチョコレートの組み合わせ数は100パターン以上。数パターンの試作ですぐに決まることもあれば、50パターン以上試してもうまくいかず、諦めることも。
それでも、生産者さんの元に足を運んだり、試作を繰り返すことは本当に楽しいんです。
チョコレートの材料は、基本的にはカカオと生クリームだけ。限られた材料を使い、2.5cm角の中にストーリーを込める。
生徒さんにも、授業でよく「実験!実験!」と言っています。何度も自分でやってみてこそ、見つかるものがあると思います。
日本人であることが誇らしい和ショコラを。目指すはフランスへの逆輸入
日本人であることが誇らしい和ショコラを。目指すはフランスへの逆輸入です。
お店をオープンしたのも、自分が思い描くチョコレートをゼロから作り上げて、お客様に「おいしい!」と喜んでもらいたいと思ったから。
チョコレート教室の生徒さんたちにもぜひ、
- 自分のオリジナルのチョコレートを作り上げること
- それをお客様に喜んでいただけること
この感動を味わっていただきたいです。
お菓子マニアのチョコレートアカデミー協会のこれから
チョコレート業界発展に尽くしたい
「世界に羽ばたく未来のショコラティエを応援したい」という理念から、U-5ボンボンショコラコンクールの開催や、百貨店の催事出店のサポート等、協会ではさまざまなチョコレートへのチャレンジを応援しています。
チョコレートが大好きなみなさんと一緒に、チョコレートを作れる日を楽しみにしています。